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10-12歳 upper grades

永久歯が生え揃う
小学校高学年
Time when permanent teeth erupt

12歳ごろに7番目の歯が萌出して永久歯が生え揃います。
乳歯のころよりも噛む強度が増し、
硬いものでも楽に噛めるようになるのが特徴です。
8番目には親知らずが当てはまりますが必ず生えるものではなく、
近年では親知らず自体が存在しないケースも珍しくありません。
よって7番目まで生えて合計本数が28本になれば問題ないとされています。

12歳になって半年以上経過しても7番目の歯が生えてこない場合や、
28本に生え揃っていない場合は、
何らかの問題が隠れている可能性があるため当グループまでご連絡ください。

永久歯が生え揃うまでは、
大人の手で仕上げ磨きを

永久歯が生え揃うまでは虫歯のリスクが高い状態が続きます。お子様が自分磨きをした後は、できるだけ仕上げ磨きをしてリスクを最小限に抑えましょう。歯ブラシだけでは全体の6割程度しか汚れを除去できません。デンタルフロスを毎日のお手入れに加えて歯と歯の間の虫歯も予防することが大切です。

デンタルフロスの正しい使い方については歯科医院で分かりやすくご説明しています。お気軽にご相談ください。

虫歯予防におすすめのおやつ

虫歯のリスクを抑えるには「砂糖が少なく食べ応えがあるおやつ」または「お口の中に長く留まらないおやつ」がおすすめです。ショ糖は虫歯の栄養となるため、摂りすぎはよくありません。代用甘味料を利用した食べ応えのあるおやつを選ぶことで満足感が得られやすくなります。

また、キャラメルやチョコレートなど粘着性のあるおやつは、歯と歯の間や噛み合わせ面の溝に入り込みやすく、虫歯のリスクを大幅に高めます。どうしても甘いものを摂りたい場合は、アイスクリームやジュースのようにサッと溶けてなくなるものがおすすめです。溶けてなくなるタイプのおやつでも、ダラダラと時間をかけて口にしていては意味がありません。おやつタイムを決めて、食後は30分以内にうがいや歯磨きをしてお口の中をリセットしましょう。

stephan curve ステファンカーブについて

ステファンカーブとは、お口の中のpH(ペーハー)の変化をグラフに表したものです。食べ物を摂取するとお口の中は酸性に傾き、唾液の働きによって徐々に中性へと戻ります。酸性の状態は虫歯菌が活性化しやすいため、歯磨きや食事の摂り方に注意して中性へと戻るスピードを早めることが大切です。

粘着性のある食べ物がお口の中に残っている状態やダラダラ食べは、中性に戻りにくくなるため注意しなければいけません。

小学校高学年から意識したい
歯肉炎

歯周病は歯肉炎と歯周炎に分けられ、歯ぐきにのみ感染のある状態を歯肉炎、歯ぐきだけでなく歯根膜や歯槽骨といった別の組織にも感染が広がっている状態を歯周炎といいます。

歯周病は大人の病気と思われがちですが、歯肉炎は子供でも多く、放置すると将来的に歯周炎に悪化する可能性が高まるため注意が必要です。また、口臭が強まることから対人関係に支障をきたす場合もあります。

根元の汚れに注意して
歯肉炎を予防しよう

小児歯科治療において最もよく見られる問題の一つが歯肉炎です。歯肉炎は、歯茎の炎症や出血を引き起こし、重度の場合には歯を失う原因となります。しかし、歯肉炎は予防可能です。

歯肉炎を予防するには、歯の根元や歯ぐきを磨いて汚れを落とすことが大切です。歯石が付着している状態も歯肉炎を誘発するため、定期的に歯科医院で除去しましょう。

treatment 永久歯が揃った後に行う矯正治療

永久歯が生え揃った後におこなう矯正治療を「第2期治療」または「本格矯正治療」といいます。大人と同じように歯の表面にブラケットとよばれる装置を貼り付け、ワイヤーを通しておこなうもので、第1期治療終了時に微調整が必要だと判断したケースが対象です。見た目だけでなく噛み合わせもしっかり整うため安定し、後戻り防止にも役立ちます。

第1期治療のみの治療を希望される方は多いですが、歯並びの状態や治療期間には個人差があり、かならずしも第2期治療が必要ないとは限りません。中途半端な状態で治療を止めてしまうと後戻りのリスクが高まるため注意が必要です。

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